#39 〜反社会性パーソナリティ障害~

いじめ

サイコパスの特徴は、極端に自己中心的で、責任感がなく、他を操る術に長け、慢性的な嘘つきで、しかも全く反省しない。「良心を全く持たない」というのは 前頭葉のホルモン異常と、幼少期の虐待やトラウマが重なり、さらに成育環境が劣悪である場合に発症すると言われている。これといった治療法は現在のところ ない。

この病気がなぜ恐いかというと、この人格を持った人物が我々の日常に容易に存在するからである。しかも、この病気は当人にとってはとてもハッピーで、周囲にいる人間だけが苦しめられるという反社会性を持つ。鬱とか依存症とか神経症と全く違うのは、良心を持たない人々は自分自身と自分の生活に満足していることが多く、当人に治療する気持ちは全くない。

サイコパスにはいくつかの特徴がある。

・ 口が達者で表面的な魅力がある。カリスマ性がある(よく見ると胡散臭いのですが)
・ 病的に嘘をつき、人をだます(この2点で言うと、どっかのコンサルみたいですな)
・ 過大な自尊心、自己中心的
・ 感情や愛情がほとんどなく、時々ぞっとするような冷たさを感じさせる
・ 後悔と罪悪感がまったくない
・ 行動の責任をとれない

また、サイコパスは自分の満足を引き出すために様々なテクニックを使う。そのテクニックを駆使して犠牲者をだますのである。主なテクニックは以下のようなものである。

相手を魅了する

僕と君とは似たもの同士だ -相手に親近感を持たせる

嘘泣きがうまい、または、逆ギレして相手を脅して遠ざける

人々を煽るのがうまい
 
要するに、あらゆるテクニックを使って自分の悪意を隠し、攻撃しようという悪魔的な人格がサイコパスなのである。その心情は常人には理解できない。
羊たちの沈黙のレクター博士がその典型で、その数は決して少なくない。人口の4%、全米25人に1人、累計では250万人がサイコパスであると言われている。

もちろん、我々の日常にもたくさん存在する。筆者もマーサ・スタウトの「良心をもたない人たち」(草思社)を読んで、今まで自分の周りにサイコパスがいたかどうか考えてみた。
実に3人も存在したのである。彼等は人を“支配”するゲームを楽しむ特殊な人々である。
そのために嘘をつき、隙をうかがい、犠牲者を陥れることをゲーム感覚で楽しむ。罪悪感、責任感がまったくなく、何があってもサイコパスは自分の行動を正当化し、また美化する。

日本ではこの病気は全く紹介されていないので、サイコパスは野放し状態になっているのが現実である。これは当人にとって楽しく、周囲にとってはとても苦痛な病気なので、もし皆さんの周囲に良心という心の回路がまったく欠落していて、悪魔のような狡猾さを駆使して嘘をついたり、騙したり、約束を破ったり、責任逃れをしたりすることを常習化している人がいることを事実と認識して、その罠にはまらないようにしなくてはいけない。
サイコパスには感情がないので、傷つくという感情もないし、傷つけたという感覚もないのである。
また、サイコパスは素顔を隠すのがうまいので、次のような典型的なセリフにも注意する必要がある。

「あんたは俺に借りがある」 「君は私とよく似ている」 「あんただけは特別だ」

では、サイコパスが持っていない“良心”とは何か?いかなる行動原理であるか。罪悪感を全く感じない心理状態における“罪”とは何か?
実はここに目に見えない重大な問題があるのだ。良心とは、可視化したり数値化したり、軽量化したりできない概念である。また、民族、国、生活習慣によっても若干異なるであろう。
××がないから良心がないとは表現できないのである。重要なことは、自分の満足を追及するために、他人の信頼や他人の感情をまったく無視するという人格の存在である。もっとわかりやすく言えば、人にどのくらい迷惑をかけても平気な人格が、法に裁かれるようなことまでしない限りは、堂々とまかりとおるということなのである。その人物は感情を持っていないので、人に嫌われてもまったく平気で恥の概念もないので嘘がバレても平気だし、自分がどんなに残虐なことを しても自分を正当化して常に正しいと信じきっているのである。

こういう人物が皆さんの周囲にいたら、サイコパスの存在を疑うべきである。
目は人間の脳が表に露出している唯一の器官であるが、そういう人間は目が無気味である。
目は決して笑っていない。いかなる笑顔でも目は決して笑っていないのである。
筆者はかつて小説家を目指していたので、人間の行動とそれに至る心理を克明に分析する癖がある。その綿密な分析を何回繰り返しても、なぜ自分がこのように一方的に攻撃されなければならないか理解できないケースが稀ではあるが存在した。
マーサ・スタウストは医療現場からそういう人格が現実に存在し、合法的な世界で活動していることを警告しているのである。

鬱や統合失調症はテレビやニュースに何度も取り上げられるので有名であるが、サイコパスという症状はほとんど人口に膾炙されていないのが現実である。
現実の世界に真に悪魔的と呼べる特殊な人格が存在することを我々は米国の話としてではなく、現実の問題として直視しなければならない。
そして、それは今そこにある危機と言えるかもしれないのだ。
愛情を受けたり人から好かれたりすることに何の喜びも感じない人間は確かに実在し、それは神が設計してこの世に送り出した実際の悪魔の姿かもかもしれない のである(ちなみに三輪明宏が対談で“魔界の人間”というふうに言っているのがサイコパスではないかと筆者は思っています)。

現実のレクター博士は今も皆さん方のすぐ隣にいてじっと息を潜めて隙をうかがっている。
くれぐれもご用心を。

ちなみにサイコパスは精神障害ではあるが精神病ではないので、発症して犯罪を犯しても無罪にはなりません。正常人と同等に裁かれます。

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